「ウバール」実在した伝説の都 衛星画像と乳香と
衛星画像が大きな役割を果たし
砂漠に埋もれた幻の都が発見された
ウバール(Ubar)
語り継がれた伝説の都は実在した
〇 衛星画像と考古学の合体
コーランやアラビアンナイトに記述される「幻の都」が
実在するのか否か
1983年 考古学愛好家のニコラス・クラップは
アラビア半島の合同調査をNASAに持ちかけた
〇 ルブアルハリ砂漠
ルブアルハリ砂漠は
サウジアラビア南部・オマーン・アラブ首長国連邦・イエメンの4カ国に広がり
アラビア半島南部3分の1を占める長さ1000km 幅500kmという広大な砂漠
(ザックリで申し訳ないですが赤い部分)
こんな広大な区域の撮影を可能にするのが宇宙からの利点
ちなみに
サハラ砂漠にナイル川に匹敵する大河があったことも
宇宙からの画像によって解明されている
サハラ砂漠に残る古代の岩絵に
川で泳ぐ人や草食動物が描かれている
〇 ウバール遺跡(オマーン)
宇宙から画像を撮影 → 肉眼で見えない細部をデジタル処理
そして
川床の跡やキャラバンルートが浮かび上がった!
左=デジタル処理画像 に 右=わかりやすく色付けしてみた
キャラバンルートが交わる所
そこには交易の都があったはず
発掘が行われ
ついに 発見された
そこには 8本の塔と 高さ9mの城壁があった
コーランの記述によれば
「高い柱を持つ都」「砂に埋もれて滅んだ」とある
科学者と地質学者による調査では
町全体が 地下水脈が枯れて陥没したのだと考察した
(絵ヘタだけど 左画→右画)こんな感じ
〇 乳香の交易路
古代ウバールは BC4世紀頃に乳香の交易で栄えたと考えられる
乳香とは?
ボスウェリア属の樹木から分泌される樹液が固化したもの
古代エジウトでも神聖な香として用いられた
この樹木は オマーン・イエメンなどアラビア半島南部や東アフリカなどに自生し
この樹木を栽培して増やすことは困難なことから
かつては同じ重さの金と取引されたという貴重なもの
近年の研究で
この樹木は今後50年で90%減少すると予想され
持続は不可能と考えられているらしい
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伝説だと思われていた都は 砂漠の中に埋もれていた
地球上には まだまだ超古代文明の痕跡が眠っているかも?
衛星画像によって解明されるかもしれない今後に 期待が膨らむ
また何かわかればここに追記していきたい