不思議キュリオシティ

「無知の知ノート」別冊

元素の不思議その② カンブリア爆発の要因は元素リンかもしれない

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カンブリア爆発の謎が ずっと気になっていた  

どうして一気に 今に繋がる生物が出揃ったのか? 

  

 

(ウィキペディアより) 

” カンブリア爆発(カンブリアばくはつ、Cambrian Explosion)とは、古生代カンブリア紀およそ5億4200万年前から5億3000万年前の間に突如として今日見られる動物の「(ボディプラン、生物の体制)」が出そろった現象 ”

  

元素について調べるうちに 

少しワカッタ気になったことを 備忘録しておこう 

 

curiosity-z.rairi.xyz 

その①でも 少し触れた Pリンは  

細胞膜=リン脂質 ・ DNA=リン酸 ・ 骨=リン酸カルシウム

体重の1%を占める重要な元素 

 〇 原子番号15  Pリン 

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体内海水に多く含まれる元素は とても似ているというのに  

不思議なことにリンは海水中にはほとんど存在しない 

 

まず 体内に多く含まれる元素    

・O 酸素 ・C 炭素 ・H 水素 ・N 窒素 ・Ca カルシウム 

・P リン ・S 硫黄 ・K カリウム ・Na ナトリウム 

・Cl 塩素 ・Mg マグネシウム 

 

次に 海水に多く含まれる元素  

・O 酸素 ・H 水素 ・Cl 塩素 ・Na ナトリウム 

・S 硫黄  ・Mg マグネシウム  ・Ca カルシウム

・K カリウム ・Br 臭素 ・C 炭素 ・N 窒素 

 

地中の鉱物に比較的多く含まれているといわれるリンだけど 

海だけじゃなく 地球にも 宇宙にも

リンは 限られた量しか存在しないという  

 

何故 私たちの体内にあるのか? 

 

〇 カンブリア爆発の要因のひとつは元素リンかもしれない    

6億5千年以上前 地球は凍りついていた 

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        ↓

火山活動などで再び温室効果ガスが増え   

気温が上昇した地球は 全球凍結の終わりを迎えた  

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氷河に削られた岩石は海へ流れ出て  

鉱物に含まれたリンは 海に流れ込んだ 

 

この時代の地層を調べると 

リンの海中濃度は 極めて高濃度 (資料①)

     ↓

微生物しかいなかった地球に 数10cmもの大型生物が登場 

(エディアカラ生物群)

      

生物は急激に大型化と多様化 

(カンブリア紀)(資料②)

 

この頃の地層からは 海中のリン濃度急激に減少したことがわかっている   

    

リンは 生物の体内に取り込まれることで 海水から失われた!?  

 

 

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そういえば おばあちゃんが言ってた 

「飼っていた猫が死んだ時 火の玉を見た」 って 

 

火の玉って 

リンが燃えているのだと聞いたこともあるけど  

魂とリン 関係ある? ない?  

 

・・・話がソレてしまいそうなので もどす 汗 

 

(資料①)

2010年 Nature の「海洋リン酸塩の地質史」に  

” スノーボールアース氷河期の直後には 溶存リン酸塩濃度が高かった ”

と書かれている 

 

(資料②)  

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イギリス ウェールズのカンブリア山麗で 

5億4000年頃前という地層から最初に化石が見つかったことから 

この時代をカンブリア紀と呼び これ以前を先カンブリア紀と呼ぶ

   

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(園児の絵じゃないよ~ww カンブリア紀イメージ)

 

地球上の酸素濃度が上がったこともあり 

リンが生物の大爆発をもたらした!? 

もちろん言い切れないけど 大きな要因と考えられる  

 

いま あなたの体内で重要な役割を持つリンが  

カンブリア紀に頂いたものなのかもしれない と思うと  

なんだか感謝したいような気分に なりませんか?  

 

  

ご訪問ありがとうございました 

感謝☆ 

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